米ユタ州南西部で山火事延焼中、建物被害も
ユタ州消防局は声明で、これまでに約6平方キロメートルが焼失し、民家を含む少なくとも12棟の建物が全焼したと明らかにした。
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米ユタ州南西部の山間部で発生した山火事が郊外の住宅地に接近し、少なくとも12棟の建物が全焼、住民が避難を余儀なくされている。現地メディアが20日に報じた。
それによると、この山火事は同州ワシントン郡の北中部で19日に発生。人口約350人のパイン・バレーが影響を受けている。
死傷者の情報はない。
ユタ州消防局は声明で、これまでに約6平方キロメートルが焼失し、民家を含む少なくとも12棟の建物が全焼したと明らかにした。
避難者の数は分かっておらず、当局が確認中とのこと。
山火事はワシントン郡セントジョージの北東約24キロ地点で延焼中。この地域は急峻な山岳地帯で、消防は約400棟の建物が影響を受ける可能性があると警告している。
消防によると、20日午後の時点でユタ州とネバダ州の消防士約150人が消火活動に当たっているという。
消防士たちは住宅地に炎が近づかないよう、風下の木を切り倒し、消防ヘリが消火を続けている。
出火原因は明らかになっていない。
州政府はウェブサイトに声明を投稿。ワシントン郡の住民に対し、避難命令が出る可能性があるとして、いつでも避難できる準備を進めておくよう促した。
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多いが、近年は地球温暖化の影響で発生のリスクが高まっている。
カリフォルニア州ロサンゼルスで今年1月に発生した山火事では29人が死亡、1万6000棟以上の建造物が消失した。