◎スペイン国立気象庁によると、アンダルシア州コルドバの町モントロの14日の最高気温は47.2℃に達し、2017年7月に記録した国内最高気温46.9℃を上回ったという。
8月14日、南ヨーロッパで進行中の猛烈な熱波はスペイン人をウンザリさせ、イタリア人をイライラさせ、ポルトガル人に懸念を表明させた。
スペイン国立気象庁によると、アンダルシア州コルドバの町モントロの14日の最高気温は47.2℃に達し、2017年7月に記録した国内最高気温46.9℃を上回ったという。
イタリアのシチリア島の最高気温は先日、ヨーロッパレコードを更新する48.8℃を記録した。当局は検証作業を進めており、確認されれば1977年にギリシャのアテネで記録された48.0℃を塗り替えることになる。
現地メディアによると、45℃を記録したスペイン南部グラナダ県の住民はイライラしながら汗をかき、アイスクリームを探し、レストランに駆け込んだという。一部のレストランは入り口にスプリンクラーを設置してゲストに水を噴きかけたと伝えられている。
屋外をウロウロしていた学生のミリアム・ガルシア氏はAP通信の取材に対し、「暑い!」と語った。「私は水を飲み、日焼け止めクリームを塗り、また水を飲み、もう一度日焼け止めクリームを塗ります。今日は自宅にとどまるべきです。暑い!」
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学の気候科学者であるドミニク・ロイエ教授は、地中海全体を熱しているサハラ砂漠の熱波が収まる兆候は今のところ見られないと述べた。
また、しばらくは最低気温も25℃以上を維持すると予想されているため、エアコンのない住宅や屋外で働く労働者、そしてホームレスは熱中症や体調不良に気を付けなければならないと警告した。
世界気象機関(WMO)は14日、地中海で記録されている高温は、従来の暑くて乾燥した8月の天候をはるかに超えており、「地球温暖化の影響であることは明らか」と述べた。
スペイン国立気象庁のスポークスマンは声明で、「涼しい場所にとどまり、水分を補給し、乳幼児、高齢者、疾患を抱えている人などは特に注意が必要」と呼びかけた。
一方、ポルトガル政府は熱波に伴う山火事の増加に懸念を表明し、全国18地区のうち14地区に警戒態勢を敷くよう命じた。
陽気なイタリア人は海と山に駆け込んだ。しかし、当局は熱波関連の警告を16の都市に拡大し、高齢者や乳幼児は特に外出を控え、涼しい場所にとどまるよう促した。イタリアの気温はローマ、フィレンチェ、ボローニャで37℃を超えた。
ローマ当局はトレヴィの泉を含む「涼しげな」人気観光地の一部に監視員を配置し、住民や観光客に長時間屋外にとどまらないよう促した。北部地域からローマの噴水公園に着水した観光客は地元メディアの取材に対し、「私は噴水で頭を冷やし、水を飲み、できるだけ日陰にとどまっていますよ」と陽気に語った。
今回の熱波は南イタリア、ギリシャ、トルコ、北アフリカの山火事を悪化させた。
北アフリカでも焼けるような暑さが続いている。アルジェリアのニュースサイトTSAによると、国立気象局は14日に高温特別警報を発表したという。同国の北部地域の最高気温は47℃を記録した。