◎エルネストは14日にカテゴリー1に勢力を強め、プエルトリコ北部に接近。バミューダ諸島に向かっている。
2024年8月14日/米領プエルトリコの海岸(AP通信)

ハリケーン・エルネストが米領プエルトリコに暴風雨をもたらし、島内の半数の世帯が停電に見舞われている。

米国立ハリケーン・センター(NHC)は14日、エルネストが今後48時間以内に大型のハリケーンに成長する可能性があると警告した。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

エルネストは14日にカテゴリー1に勢力を強め、プエルトリコ北部に接近。バミューダ諸島に向かっている。

米国立気象局(NWS)によると、エルネストの中心は14日午後の時点でプエルトリコ・サンフアンの北西約365キロに位置し、時速26キロの速さで北西に進んでいる。

NHCは声明で、「エルネストは今後48時間以内に大型ハリケーンに成長する可能性がある」と述べた。

プエルトリコとその離島、米領バージン諸島と英領バージン諸島のハリケーン警報は解除されたが、地元メディアによると、一部地域で雨が降り続いているという。

米領バージン諸島の知事室は声明で、「警察、消防、その他関係部署が島内の被害状況を確認している」と述べた。

米領バージン諸島セントクロイ島とセントジョン島では全域で停電が発生。米領内では少なくとも6つの通信鉄塔(電波塔)がオフラインになった。

現地メディアによると、セントクロイ島とセントトマスの空港は14日午後に運航を再開する予定。

米領バージン諸島とプエルトリコの政府系機関と学校は閉鎖されたままである。いくつかの地域で洪水が報告され、警察が一部地域の道路を封鎖。プエルトリコを発着する140便以上が欠航した。

プエルトリコの停電世帯数は14日午前の時点で約70万世帯。電力会社が復旧作業を進めている。14日午後の時点で死傷者は確認されていない。

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