◎軍事政権は今のところ洪水に関する声明を発表していない。
2022年8月11日/スーダン、白ナイル州の集落(Marwan Ali/AP通信)

スーダンの国営テレビは12日、東部地域で洪水が発生し、2500戸以上の民家が全壊したと報じた。

報道によると、東部や中部の広い範囲が浸水し、数千人がどこかに避難したという。

ナイル川流域の州は特に大きな影響を受けたと伝えられているが、被害の全容は明らかになっていない。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、5月に雨季が始まって以来、スーダンの中部、東部、南部で洪水が確認され、少なくとも3万8000人が被害を受けたという。

被害の大きい地域は東部カッサラ州、南ダルフール州、南コルドファン州、白ナイル州、青ナイル州と伝えられている。

全国の死傷者数は分かっていない。国営テレビは10日、東部で子供2人の死亡が確認されたと報じた。

OCHAは東部の広い範囲で民家が全壊または完全に流され、少なくとも6人が死亡、多くの住民が負傷したと発表している。

OCHAの調査によると、東部では少なくとも民家2800戸が全壊し、1600戸以上で損壊を確認したという。国連は先月、南ダルフールの洪水で少なくとも12人が死亡したと報告している。

スーダンの雨季は5月から9月まで続く。国連の推計によると、昨年スーダンで洪水被害に遭った人は31万人以上にのぼり、その一部は今も難民キャンプに身を寄せているという。

軍事政権は今のところ洪水に関する声明を発表していない。

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