米国中西部と東部の広い範囲で猛暑続く、ゲリラ豪雨も

各地の気象台は25日まで命に危険を及ぼす高温が続くと警告した。
2025年6月22日/米デラウェア州サセックス郡の公園(AP通信)

米国中西部と東部の広い範囲で気温が急上昇し、ニューヨーク州を含む複数の州に高温警報が出ている。

国立気象局(NWS)は22日、ミネソタ州からメイン州にかけての東北部地域の大部分とアーカンソー州、テネシー州、ルイジアナ州、ミシシッピ州の一部に高温警報を含む、何らかの熱波関連警報・注意報を発令していると発表。市民に不要不急の外出を控え、水分補給を欠かさないよう呼びかけた。

各地の気象台も25日まで命に危険を及ぼす高温が続くと警告した。

バージニア州気象局はX(旧ツイッター)への投稿で、「屋外で活動しなければならない場合は、頻繁に休憩を取るよう事前に計画し、水分補給を十分に行い、屋外にいるペットにも十分な水と日陰を提供してください」と呼びかけた。

NWSによると、上空の大気中に広がる高気圧帯が熱と湿気を閉じ込める「ヒートドーム」が中西部と東部の広い範囲を覆っているという。

ヒートドームは上空の高気圧が停滞し、その下の空気を閉じ込めることで、まるでドームのように特定の地域を異常な高温状態にする気象現象。高気圧が「鍋の蓋」のように機能し、熱が逃げ場を失うことで、地表付近の気温が急上昇する。

ニューヨーク州では22日、夜明け前の豪雨による倒木などにより少なくとも3人が死亡。同州政府は猛暑とゲリラ豪雨が予想されるとして、32の郡に非常事態を宣言した。

ペンシルベニア州フィラデルフィアの23日の最高気温は37度と予想されている。

その他の主要都市も軒並み30度超。内陸部では40度に達する恐れもある。

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