◎コンゴを含むアフリカ中央部や東部ではこの数カ月、歴史的な大雨となっている。
コンゴ民主共和国、ボートに乗る女性(Getty Images)

国連世界食糧計画(WFP)は8日、コンゴ民主共和国東部で豪雨災害に見舞われた47万人以上が苦境に立たされていると明らかにした。

それによると、昨年末の豪雨により、南キブ州とタンガニーカ州に広い範囲で道路、農地、その他公共インフラが破壊され、20万~30万人が住居を失ったという。

コンゴを含むアフリカ中央部や東部ではこの数カ月、歴史的な大雨となっている。

コンゴ東部・北キブ州で農地を失ったという男性はWFPのインタビューで、「家族6人を養うことができず、近くのキャンプで国連の食料支援を受けている」と語った。

WFPによると、被災地の衛生状況は悪化し続けており、コレラやデング熱に感染する避難者が急増しているという。

避難所に水道や洗濯機はなく、汚れた水で衣服や台所用品を洗わなければならない。

農民が家畜とともに避難している地域もあり、病気のリスクがさらに高まっている。

WFPは「洪水の影響を受けた人々のニーズに対応するための資源が圧倒的に不足している」と述べ、中央政府に支援を拡充するよう呼びかけた。

国連は他のアフリカ諸国でも豪雨災害に巻き込まれた被災者を支援している。

東アフリカのケニアでは数週間前から続く大雨により、少なくとも257人が死亡。約5万5000人が避難を余儀なくされている。

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