◎犠牲者の数は7日時点で394人に達し、不特定多数の市民が行方不明になっている。
コンゴ民主共和国政府は8日、東部・南キブ州の一部地域で発生した大雨による洪水・土砂崩れについて、これまでに400人近くの死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると発表した。
最も大きな被害を受けた集落の行政官はAP通信の取材に対し、「近くの湖に押し流された数十人の遺体を新たに収容した」と語った。
それによると、犠牲者の数は7日時点で394人に達し、不特定多数の市民が行方不明になっているという。地元当局が埋葬した遺体の数は300人を超えた。
この地域では4日の夕方頃から大雨となり、複数の河川で堤防が決壊。洪水が発生し、山の近くでは土砂崩れも報告された。
行方不明者を捜索している市民グループの責任者はAPに、「数千人と連絡が取れず、その多くが洪水に巻き込まれたと認識している」と語った。
APによると、被災地には中央政府やNGOの支援が到着しつつあるという。しかし、地元当局はさらなる緊急支援を求めている。
集落や道路に流れ込んだ土砂の影響で捜索活動は妨げられ、少なくとも2つの主要幹線道路が通行不能になった。
市民グループの責任者は「4つの集団墓地に170人以上を埋葬した」と説明した。「彼らの身元を特定することは困難でした。家族や知人も皆被災したのです...」
中央政府は8日を「国を挙げて喪に服す日」とし、国民に半旗を掲げて犠牲者を悼むよう要請した。
チセケディ(Felix Tshisekedi)大統領が派遣した政府関係者と議員の代表団は南キブ州に入り、8日中に被災地を視察する予定だ。
東アフリカの一部地域では3月末頃から雨が降り続いており、コンゴの隣国ルワンダでは今週初めの洪水・土砂崩れで少なくとも131人が死亡。民家数千戸が全壊し、犠牲者はさらに増えると予想されている。