◎東アフリカの一部地域では3月末頃から雨が降り続いている。
コンゴ民主共和国政府は6日、東部・南キブ州の一部地域で発生した大雨による洪水・土砂崩れについて、これまでに176人の死亡を確認し、約100人が行方不明になっていると報告した。
同州郊外では複数の河川が決壊し、村を押し流した。
AP通信によると、多くの集落で土砂崩れや浸水被害が報告され、多数の負傷者が出ているという。
南キブ州の知事室はツイッターに声明を投稿。「中央政府と連携して被災地に救助隊を派遣し、医薬品や食料などの物資を送っている」と書き込んだ。
被災地へ向かういくつかの幹線道路は土砂崩れの影響で通行不能となり、救援活動を妨げている。
チセケディ(Felix Tshisekedi)大統領は犠牲者に哀悼の意を表し、国を挙げて喪に服すと宣言した。中央政府は危機管理チームを現地に派遣し、州政府を支援している。
被害の全容は明らかになっておらず、陸軍と警察の合同部隊が調査を進めている。
東アフリカの一部地域では3月末頃から雨が降り続いており、ウガンダとケニアでも数千人が避難を余儀なくされた。
コンゴの隣国ルワンダでは今週初めの洪水・土砂崩れで少なくとも129人が死亡。犠牲者はさらに増えると予想されている。