▽ビクトリア州の最近の気温は35~37度で推移し、この数週間まとまった雨は降っていない。
オーストラリア放送協会(ABC)によると、ビクトリア州の最近の気温は35~37度で推移し、この数週間まとまった雨は降っていないという。
州消防局は26日、市民に対し、屋外でのバーベキューやたき火を控え、万一の事態に備えて避難の準備をしておくよう促した。
キャロル(Ben Carroll)州副首相も26日、メルボルンの記者団に対し、「今後数日のうちに、新たな山火事が発生する可能性がある」と語った。
またキャロル氏は気象台の声明を引用し、「しばらくまとまった雨は期待できず、猛暑と乾燥が続くことから、危険は状態は今週いっぱい、年明け以降も続くとみている」と述べた。
ABCによると、メルボルンの西方約240キロに位置するグランピアンズ国立公園内の山火事が特にひどく、これまでに550平方キロメートルが焼失したという。人的被害は報告されていない。
消防はこれ以外にも複数地点で小規模な山火事が確認され、その一部は住宅地に近いことから、避難命令を出す可能性もあると警告している。
メルボルンの西方約260キロに位置する町では26日、消防当局から緊急警報が出た。消防は住民に対し、屋内にとどまり、避難準備を進めるよう求めた。
ABCによると、ビクトリア州には現在、他の州から約100人の消防隊員が応援に入り、地元の消防士と共に消火活動や樹木の伐採を行っているという。
消防庁はビクトリア州に数十機の消防航空機を投入している。