ハリケーン・メリッサの被害深刻、絶望広がる ジャマイカ
メリッサがジャマイカに上陸したときの中心気圧は892hps、最大風速は80メートルであった。
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巨大ハリケーン・メリッサの影響を受けたジャマイカで多くの被災者が途方に暮れている。
メリッサは10月28日、ジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進んだ。
メリッサがジャマイカに上陸したときの中心気圧は892hps、最大風速は80メートルであった。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
現地メディアによると、10月31日正午時点で全島の60%以上が停電中。南部沿岸の被害が特に深刻で、数千棟の建物が被害を受けたとみられる。
被害の全容は明らかになっていない。
首都キングストン近郊の町では90%の建物の屋根が飛ばされたと伝えられている。
ジャマイカでは少なくとも19人が死亡、近隣のハイチでも31人が死亡し、行方不明者の捜索が続いている。
ジャマイカ政府は被災地に救援物資を送るとしているが、複数の道路が寸断され、輸送を阻んでいる。
軍は10月31日、ヘリコプターで物資を輸送。着陸できない地域には物資を投下した。
キューバでも数十万世帯で停電が発生。死傷者は報告されていない。
米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。この期間は大西洋の海水温が高まり、熱帯低気圧が発生しやすくなるため、特に8月から10月にかけて活動が最も活発になる。
