ナイジェリア中部洪水、死者200人に、屋根まで水に浸かった民家も
ナイジェリアの雨季は4月から10月頃まで続く。
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アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州で発生した洪水について、当局は1日、死者数が200人に達したと明らかにした。
同州の北部地域では5月28日午後から大雨となり、広い範囲が冠水。少なくとも500世帯が被害を受け、数百の家屋が全壊または損壊したと伝えられている。
首都アブジャの西方約380キロに位置する町では大規模な洪水が発生。モスクを含む多くの建物が押し流された。
AP通信は地元当局の話しとして、「これまでに少なくとも200人の遺体を収容し、行方不明者の捜索を続けている」と報じた。
ソーシャルメディアで共有された動画には手作業で瓦礫をかき分け、遺体を運び出す人々の姿が映っていた。
地元メディアによると、雨は5月30日の午前までに収まり、都市部の水はほぼ引いたという。
ナイジャ州政府の報道官はAPの取材に対し、「3000人以上が避難を余儀なくされている」と語った。
地元メディアによると、3つの集落の少なくとも500世帯が住まいを失った。この地域では5時間ほどで300ミリを超える雨が降ったとみられ、水位が急激に上昇。一部の民家は屋根まで水に浸かった。
当局は2つの道路が寸断され、少なくとも2つの橋が流されたと報告している。
ナイジェリアの雨季は4月から10月頃まで続く。
ナイジェリア、チャド、マリ、ニジェールは昨年9月、100年に1度の大雨に見舞われ、洪水により1000人以上が死亡、400万人以上が避難を余儀なくされた。