◎フィリピン、中国、ベトナムなどに大きな被害をもたらした熱帯低気圧(元台風11号)が第2の都市マンダレーや北部シャン州など、北部、中部、東部の広い範囲に大雨をもたらした。
ミャンマーの広い範囲で大雨による洪水や土砂崩れが発生し、少なくとも74人が死亡、100人以上が行方不明になっている。ミャンマー国営放送(MRTV)が14日に報じた。
それによると、フィリピン、中国、ベトナムなどに大きな被害をもたらした熱帯低気圧(元台風11号)が第2の都市マンダレーや北部シャン州など、北部、中部、東部の広い範囲に大雨をもたらしたという。
軍事政権は13日時点の死者数を33人と報告していた。
MRTVによると、フライン(Min Aung Hlaing)総司令官は閣議の中で、諸外国に救援を要請していると明らかにしたという。
被害の全容は明らかになっておらず、特に内戦の影響を強く受けている地方の被害状況はほとんど分かっていないようだ。
熱帯低気圧はベトナム、タイ北部、ラオスを直撃し、この3カ国だけで260人以上が死亡、大きな被害をもたらした。
MRTVによると、24万人近くが避難を余儀なくされ、首都ネピドーやマンダレーの低地でも家屋の浸水被害が多数確認されている。
国連によると、内戦による避難民は9月初旬の時点で推定340万人。その大半が地方の住民である。
フライン氏と他の軍高官は13日にネピドーの浸水地域を視察し、救助、救援、復旧の取り組みを確認した。
MRTVによると、フライン氏は軍幹部に対し、被災の全容を明らかにし、諸外国に救援要請を出すよう指示したという。
行方不明者の数はメディアによって差があるが、多くが100人以上と伝えている。