ジャマイカハリケーン被害、死者45人に、行方不明者の捜索続く
ハリケーン・メリッサは10月28日、ジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進み、消滅した。
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ジャマイカ当局は11日、ハリケーン・メリッサによる死者数が45人に増加し、行方不明になっている15人の捜索を続けていると明らかにした。
メリッサは10月28日、ジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進み、消滅した。
メリッサがジャマイカに上陸したときの中心気圧は892hps、最大風速は80メートルであった。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
当局によると、南部沿岸地域の被害は甚大で、全壊または損壊した家屋は6万~9万棟にのぼる可能性がある。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と関係自治体が国連や国際NOGの支援を受けながら調査を進めている。
ホルネス(Andrew Holness)首相は11日、関係機関が被災地への支援物資輸送を続けていると声明を出した。
当局によると、土砂崩れや建物の倒壊などで道路が寸断され、車で近づけない地域にはヘリコプターで物資を届けているという。
当局は11日時点で約3万世帯が避難生活を余儀なくされていると報告。88カ所の避難所が開設され、子供や女性などが身を寄せているとのこと。
国連は11日、道路の損傷や寸断により、4万枚の防水シートを配送できず、避難所の衛生状態が悪化することを懸念していると指摘した。
当局によると、重機による瓦礫の撤去が続く中、11日時点で約30カ所の道路が依然として通行不能となっている。
ホルネス氏は先週、全体の被害状況について、24年GDP(約200億ドル)の28~32%に相当する被害をもたらした可能性があると明らかにした。
