◎全国の避難者数は19万人を超えた。
2024年4月12日/ケニア、北部タナリバー郡の通り(AP通信)

東アフリカ・ケニアの広い範囲で大雨が続き、洪水などによる死者が179人に達した。中央政府が1日、死者数を更新した。

気象台によると、沿岸部の雨季は今月ピークに達する見通し。

3月中旬から始まった雨季は今月末まで続くと予想されている。

大統領府の報道官によると、全国の避難者数は19万人を超えたという。

首都ナイロビの南西約50キロに位置するナクル郡マイマヒウでは先月末にダムが決壊。少なくとも45人が死亡、数十人が行方不明になっている。

政府は自治体と連携して被災地に避難所を開設。水や食料などの支援物資を送っている。

大統領府は声明で、「洪水が発生しやすい低地で生活する市民は最新の気象情報を確認し、避難指示が出た場合は速やかに行動してほしい」と改めて呼びかけた。

政府は被災地に軍隊を派遣し、行方不明者を捜索している。

地元メディアによると、首都ナイロビでも断水や停電が発生し、物資の配給が進められているという。

ケニア以外の東アフリカ諸国でも大雨が続いている。隣国タンザニアではこの数週間で少なくとも155人が死亡。ブルンジでは25万人近くが被災し、うち5~6万人が住居を失ったと報告されている。

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