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ベトナム中部豪雨、死者90人に、行方不明の捜索続く

気象台によると、中部地方の過去1週間の降水量は多いところで1900ミリを超えた。
2025年11月22日/ベトナム、カインホア省ニャチャン、大雨により冠水した道路(Getty Images/AFP通信)

ベトナム中部で今週発生した洪水・土砂崩れについて、国営メディアは23日、これまでに90人の死亡が確認され、十数人が行方不明になっていると報じた。

気象台によると、中部地方の過去1週間の降水量は多いところで1900ミリを超えた。

同地域は主要なコーヒー生産地であり、観光客に人気のビーチリゾートもある。

国営メディアはダクラク省やカインホア省などで被害が拡大し、中部地方だけで23万5000戸以上の家屋が浸水、約8万ヘクタールの農作物が被害を受けたと伝えている。

被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と関係自治体が調査している。

国営メディアによると、広い範囲で道路が冠水。この影響で数千人が孤立状態に陥っているという。

ベトナムの雨季は地域によって時期が異なるが、一般的には南部で5~11月、北部で5~9月、中部で9~12月にあたる。

雨季にはモンスーンの影響でスコールと呼ばれる短時間の強い雨が頻繁に発生し、都市部では道路冠水が起こることも多い。

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