ケニア豪雨、死者62人に、首都ナイロビを中心に被害拡大
当局は今後も被害が拡大する可能性があるとして警戒を呼びかけている。
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アフリカ東部・ケニアで豪雨による洪水被害が拡大している。警察当局は14日、首都ナイロビを中心に発生した洪水の死者が62人に達したと発表し、行方不明者の捜索と被災者支援が続いている。ナイロビを含む広い範囲で洪水が報告されており、当局は今後も被害が拡大する可能性があるとして警戒を呼びかけている。
警察によると、死亡した人の中には子ども8人が含まれている。地域別ではナイロビで33人が死亡し、今回の洪水で最も大きな被害を受けた。さらに東部地域で17人、リフトバレー地域で7人が死亡するなど、被害は複数の地域に広がっている。
洪水は3月上旬、激しい雨が降り続いたことによって発生した。特にナイロビでは短時間に大量の雨が降り、川の氾濫や排水機能の限界によって市街地の広い範囲が冠水した。急激に水位が上昇したことで車両が流されるなどの被害も発生し、道路交通にも大きな混乱が生じた。
救助隊は流された車両や浸水した地域を捜索し、被災者の救助や遺体の収容を続けている。これまでに多数の車両が流され、回収作業が進められている。救助活動には警察や軍、複数の政府機関が参加する合同チームが投入されている。
また、洪水は交通やインフラにも影響を及ぼした。ナイロビにある東アフリカ最大級の空港では、悪天候や交通混乱の影響で航空便の遅延や変更が多発した。市内の幹線道路でも冠水による通行止めが相次ぎ、都市機能が一時的に麻痺する事態となった。
中央政府によると、洪水の影響で2000世帯以上が避難を余儀なくされ、各地で住宅や道路などのインフラ被害も報告されている。被害地域では住民の避難誘導や食料支援などの対応が進められ、政府は国家備蓄から食料を放出して被災世帯への支援を行っている。
ケニアでは3月から5月にかけて雨季が続き、洪水が発生しやすい時期に入る。都市部では急速な人口増加や排水インフラの不足、低地への住宅建設などが洪水被害を拡大させる要因と指摘されている。さらに近年は気候変動の影響で極端な降雨が増え、災害リスクが高まっているとの指摘もある。
当局は今後も強い雨が続く可能性があるとして、河川沿いや低地に住む住民に対し、早めの避難や安全確保を呼びかけている。捜索活動が続く中、死者数はさらに増える可能性がある。
