キプロス南部山火事、各国が支援、延焼続く、2人死亡
この山火事は23日の未明に発生したとみられ、10数の集落に避難命令が発令中だ。
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地中海の島国キプロスの南部で発生した山火事について、政府は24日、ヨルダン、イスラエル、レバノン、スペインの消防飛行機が消火活動を支援するため、現場に向かっていると明らかにした。
この山火事は23日の未明に発生したとみられ、10数の集落に避難命令が発令中だ。
出火原因は明らかになっていないが、警察は放火を視野に捜査を進めている。
フリストドゥリディス(Nikos Christodoulides)大統領は記者会見で、「昨日から前例のない規模の山火事に対応してきた」と語った。
警察はこれまでに2人の死亡が確認されたと報告している。
被害の全容は明らかになっておらず、政府と自治体が調査している。
ソーシャルメディアで共有された動画には少なくとも4戸の建物が炎に包まれる様子が映っていた。
消防によると、火事は23日深夜に鎮火したように見えたが、その後再び燃え広がったという。
大統領府の報道官は記者会見で、「250人以上の消防士、75台の消防車、14機の消防飛行機が現場で活動している」と述べた。
また報道官はヨルダン、イスラエル、レバノン、スペインの航空部隊が現場に向かっていると明らかにした。
近隣のギリシャとトルコでも山火事が延焼中だ。
トルコ中部エスキシェヒル県では23日、森林作業員と救助隊員少なくとも10人が死亡し、14人が負傷した。
大統領府によると、ヨルダンの飛行機4機とエジプトの消防ヘリ2機が島に到着。イスラエルからは2機、スペインから2機、レバノンからも2機が消火活動を支援するために向かっている。
イスラエルの飛行機は夜間に使用できるとのこと。ギリシャは26人の消防士を派遣した。