◎南部では大雨による洪水で数万人が避難を余儀なくされ、北部では熱波による干ばつで農家が大きな被害を受けている。
2024年6月15日/中国、北京のクールスポット(AP通信)

中国が2つの極端な天候に見舞われている。

南部では大雨による洪水で数万人が避難を余儀なくされ、北部では熱波による干ばつで農家が大きな被害を受けている。

中国中央テレビ(CCTV)によると、南部の広西チワン族自治区桂林市で川に転落した学生の遺体が15日に見つかったという。

広西チワン族自治区ではいくつかの地域で洪水による浸水被害が報告された。

東部の福建省では大雨により約3万6000人が避難を余儀なくされた。報道によると、各地で土砂崩れや洪水が確認された。

気象台は大雨だけでなく、竜巻や雹などのリスクが高まっているとして、最新の気象情報を確認するよう呼びかけている。東部の江西省では今年初め、激しい雨と雹により、7人が死亡した。

一方、首都北京を含む北部の市民は先週から熱波に耐えている。

気象台は北京とその周辺、新疆ウイグル自治区と内モンゴル自治区の17日の最高気温を40度前後と予測している。

台湾でも気温が急上昇。地元メディアによると、南部台東県の16日の最高気温は37度に達した。

CCTVは専門家の話しとして、「北部の雨不足は農業生産に影響を与える可能性があるものの、これから本格化する梅雨にも警戒しなければならない」と伝えている。

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