◎土砂崩れは郊外の人里離れた集落で22日未明に発生。多数の民家が巻き込
中国南西部・雲南省鎮雄県の山岳地帯で発生した土砂崩れについて、地元当局は25日、これまでに44人の死亡を確認したと明らかにした。
中国中央テレビ(CCTV)によると、行方不明者は全員発見され、最後の1人の遺体は25日夕方に収容されたという。
土砂崩れは郊外の人里離れた集落で22日未明に発生。多数の民家が巻き込まれた。
救助隊は24時間体制で行方不明者を捜索していた。
CCTVは救助隊が最後の犠牲者を瓦礫の中から慎重に収容する様子を報じた。
救助隊は22日に生存者2人を発見し、地元の病院に搬送。命に別条はないという。
新華社通信は専門家の話しとして、「土砂崩れは住宅地近くの急斜面で発生し、崩壊幅は100メートル、高さは60メートル、崩壊した地層の厚さは6メートルと推定されている」と伝えている。
土砂崩れの原因は不明。当局は雨と雪で地盤が緩んだ可能性があるとみて、現場に専門家を派遣し調査している。
鎮雄県は北京の南西約2250キロに位置する。救助隊は氷点下の厳しい寒さの中、掘削機、ドローン、救助犬などの助けを借りて行方不明者を捜索した。