◎中国の南部はほぼ毎年、大雨に見舞われている。しかし、今年は北部のいくつかの地域でもこの50年で最悪と呼ばれる洪水が発生した。
中国東部の一部地域で大雨による洪水が発生し、少なくとも5人が死亡、3人が行方不明となり、1500人以上が避難を余儀なくされた。国営メディアが23日に報じた。
中国中央テレビ(CCTV)によると、浙江省杭州市の郊外にある集落が22日午後の洪水で冠水し、多くの民家が押し流されたという。
杭州市では土石流と部分的な山崩れも報告され、1600世帯で停電が発生。多くの住民が避難を余儀なくされたようだ。
中国の南部はほぼ毎年、大雨に見舞われている。しかし、今年は北部のいくつかの地域でもこの50年で最悪と呼ばれる洪水が発生した。
南西部・重慶市の万州区では今月初めの洪水で少なくとも15人が死亡。被害の全容は明らかになっていない。
CCTVによると、東北部・遼寧省でもこの数日の大雨で多くの通りが冠水し、5500人以上が避難を余儀なくされたという。
中部・湖北省では暴風雨で車や家に閉じ込められた住民もいた。CCTVは政府関係者の話しとして、「22日遅くの時点で市民約220人が救助された」と伝えている。
近年、中国で最も大きな被害が報告された洪水は1998年に発生。4150人が死亡したと伝えられている。
2021年の大雨では中部・河南省で300人以上が死亡した。