◎ルーマニアで6人、オーストリアとポーランドでそれぞれ1人の死亡が確認された。
中央ヨーロッパの広い範囲で大雨による洪水が発生し、少なくとも8人が死亡、4人が行方不明になっている。
オーストリア、チェコ、ポーランド、ルーマニアなど、中欧の数カ国が洪水に見舞われ、数千人が避難を余儀なくされている。
この低気圧はイタリア北部で記録的な大雨を降らせた後、この地域に移動。スロバキアとハンガリーの気象台も大雨に警戒するよう呼びかけている。
ルーマニアで6人、オーストリアとポーランドでそれぞれ1人の死亡が確認された。
チェコでは4人が増水した河川に流され行方不明になっていると警察が声明を出した。
チェコのメディアは15日、「全国ほぼすべての地域で洪水や冠水被害が確認されている」と報じた。
それによると、気象台は国内の約100地域に洪水警報を発令。ポーランド国境に近い北東部の2地域の被害が特に深刻だという。
オーストリア・ウィーンでは市内を流れるウィーン川が堤防を越え、複数の家屋が浸水。地元メディアによると、15日午前の時点で1人の死亡が確認されたという。
ルーマニア東部ガラツィ県では未曽有の大洪水が発生。当局は14日に4人の死亡を確認し、その後、さらに2人が死亡したと明らかにした。同県では少なくとも約5000世帯が被害を受けたと伝えられている。
ポーランド南西部の洪水では1人が死亡。トゥスク(Donald Tusk)首相は15日、被災地に必要な支援を提供すると表明した。