同国は2017年、地上と地下での金属採掘を禁止した。
エルサルバドル、金採掘の禁止を求めるデモ(Getty Images)

ローマ・カトリック教会は1日、中米エルサルバドルのブケレ(Nayib Bukele)大統領に対し、同国の金採掘禁止令を解除しないよう求めた。

同国のカトリック教会は声明で、「禁止令の撤回はこの国の貴重な自然に壊滅的なダメージを与えることになる」と述べた。

ブケレ氏は先月末、X(旧ツイッター)への投稿で、7年前に施行された金採掘禁止令を解除する用意があると表明。「金にはこの国を変える力がある」と述べていた。

同国は2017年、地上と地下での金属採掘を禁止した。カトリック教会を含む多くの団体や労働組合も水資源を水銀から守るために禁止を支持した。

ブケレ氏の与党・新思想党(NI)は議会(一院制、定数57)を支配しており、採掘禁止令を簡単に覆すことができる。

2017年時点で金と銀の鉱床が確認されていたものの、大規模な金属採掘は行われていなかった。金の埋蔵量は不明である。

ブケレ氏は環境に配慮した「近代的で持続可能な金採掘」を提案したが、環境活動家たちはこの提案を批判している。

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