巨大ハリケーン・メリッサがジャマイカ南部に上陸、外出避けて
メリッサは28日正午の時点で第2の都市モンテゴベイの東方約20キロメートル、キューバ・グアンタナモの南西約325キロに位置し、時速13キロの速さで北北東に進んでいる。中心気圧は892hps、最大風速は80メートル。
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カテゴリー5の巨大ハリケーン・メリッサが28日、ジャマイカ南部に上陸した。
米国立ハリケーンセンター(NHC)はメリッサがジャマイカを含むカリブ海北部の広い範囲に暴風雨をもたらし、記録的な洪水や土砂崩れの危険性が高まっていると警告。洪水リスクが高い地域の市民に対し、メリッサが接近する前に避難所や高台に避難するよう呼びかけてきた。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ジャマイカのホルネス(Andrew Holness)首相は28日、メリッサが島を縦断する間、外出を避け、頑丈な建物にとどまり、自身と家族の命を守るよう改めて呼びかけた。
メリッサは28日正午の時点で第2の都市モンテゴベイの東方約20キロメートル、キューバ・グアンタナモの南西約325キロに位置し、時速13キロの速さで北北東に進んでいる。中心気圧は892hps、最大風速は80メートル。
NHCによると、メリッサの上陸時の勢力は大西洋ハリケーンとして史上2番目の強さを記録した。
ホルネス氏はX(旧ツイッター)に、「嵐が来る。海に近づかないで、命を守って」と投稿した。
首都キングストン当局は市民に対し、洪水によってワニが生息地から流される可能性があるとして、注意を呼びかけている。
この地域では10月29日頃まで雨が続き、ジャマイカ、ハイチ南部、ドミニカ南部の雨量は700~800ミリに達する可能性がある。
ハイチでは少なくとも3人が死亡、ドミニカ共和国でも4人が死亡し、1人が行方不明になっている。ジャマイカでは接近に備え伐採作業を行っていた2人が死亡した。
ジャマイカでは停電も発生中。インターネットもつながりにくくなっている。
メリッサは28日遅くから29日未明にかけてキューバ東部に上陸するとみられる。この地域では24時間雨量が多いところで500ミリに達すると予想され、複数の国がハリケーン警報や高潮警報を発令中だ。
