米ロサンゼルスで山火事猛威、数千人に避難命令

一連の山火事は8月1日から始まり、州全体の焼失面積は7日午後の時点で約400平方キロメートル(東京ドーム8600個分)、鎮火率は15%にとどまっている。
2025年8月7日/米カリフォルニア州ロサンゼルス郡郊外で発生した山火事(AP通信)

カリフォルニア州で複数の山火事が勢いを増し、数千人に避難命令が出ている。

ロサンゼルス郡の消防局は8日、ベンチュラ郡の境界付近で発生した山火事について、過去数時間で20平方キロメートルを焼け野原にし、上空と地上から消火に当たっていると明らかにした。

この山火事はキャニオン・ファイアと名付けられ、数百戸の建物に迫っている。

州政府は緊急事態を宣言。山火事が発生した郡に予算と人員を投入するとした。

ロサンゼルス郡消防局によると、キャニオン・ファイアの鎮火率は7日午後の時点で25%。焼失面積は26平方キロメートル。

ロサンゼルス郡の5つの地域に避難命令が発令中。2700人の住民が避難し、700棟の建物が炎の脅威にさらされている。

さらにロサンゼルス郡の6つの地域に避難勧告が発令され、5000棟の建物が対象となった。

7日午後の時点で負傷者の情報はない。現地メディアによると、小屋とみられる2棟の建物が全焼したという。家屋の被害は確認されていない。

出火原因は明らかになっておらず、消防と警察が調べている。

一連の山火事は8月1日から始まり、州全体の焼失面積は7日午後の時点で約400平方キロメートル(東京ドーム8600個分)、鎮火率は15%にとどまっている。

米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多いが、近年は地球温暖化の影響でそれ以外の時期にも発生するリスクが高まっている。

カリフォルニア州ロサンゼルスで今年1月に発生した山火事では29人が死亡、1万6000棟以上の建造物が消失した。

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