◎カナダの山火事シーズンは5月から10月頃まで続く。
カナダ、西部アルバータ州フォートマクマレー(Getty Images)

カナダの消防当局は29日、オイルサンド由来の原油の主要産地である西部アルバータ州フォートマクマレー近郊の山火事を制御下に置いたと報告した。

それによると、火災はフォートマクマレーから6キロほど離れた山間部で小康状態に向かっているという。

西部の山火事は今月初めに発生。その後、今月中頃にフォートマクマレー近郊に燃え広がった。焼失面積は190平方キロメートルと推定されている。

この間、乾燥と強風で炎が燃え広がり、4つの地域に住む約6600人が一時避難を余儀なくされた。

フォートマクマレー当局は近郊の住民約7万人にも避難命令が出るかもしれないと勧告。その一部は自主的に避難していた。

その後、4地域の避難命令は全て解除された。

出火の原因は明らかになっておらず、消防と警察が調べている。

カナダの山火事シーズンは5月から10月頃まで続く。昨年の焼失面積は同国史上最悪の1万5000平方キロメートル超、23万人以上が避難を余儀なくされ、4人の消防士が亡くなった。

山火事の原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。

アルバータ州では2016年の山火事で2000棟以上の家屋が焼失している。

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