◎気象台は16日、トロントとその周辺地域の今後24時間の雨量が多いところで150ミリに達する恐れがあると警告した。
2024年7月16日/カナダ、オンタリオ州トロント北部、冠水した道路(AP通信)

カナダの最大都市トロントの広い範囲で大雨による冠水が確認され、複数の地区で停電が発生した。現地メディアが16日に報じた。

それによると、市北部の主要幹線道路や公共交通機関で被害が確認されたという。

トロント警察は市北部から中心部に続く幹線道路を封鎖。冠水により身動きが取れなくなった車に取り残された人がいないか調べている。

オンタリオ湖沿いを走る道路も一部区間が冠水し、通行できなくなっている。

消防によると、道路上で身動きが取れなくなった市民2人(1人は車内から、もう1人は車の屋根から)を救助したという。

その後、浸水した住宅などでも12人が救助された。

カナダ放送協会(CBC)は消防当局者の話しとして、「停電が発生した地区でエレベーターに閉じ込められたという通報が相次ぎ、対応に当たっている」と報じた。

それによると、少なくとも4つの地区で停電が発生したという。

トロント中心部では複数の路線が乗り入れるユニオン駅で浸水が報告された。

報道によると、ユニオン駅の地下鉄は運行を停止。バスや路面電車も影響を受けている。

ビリー・ビショップ・トロント・シティー空港は洪水により歩行者用トンネルを閉鎖。乗客はフェリーで同港に向かうよう指示された。

州警察は市内の高速道路の一部区間も閉鎖されているとして、市民に利用を控えるよう呼びかけている。

気象台は16日、トロントとその周辺地域の今後24時間の雨量が多いところで150ミリに達する恐れがあると警告した。

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