◎カナダの現地メディアによると、先日国内最高気温を更新したブリティッシュコロンビア州リットンは山火事で地域の90%を焼失したという。
カナダの現地メディアによると、先日国内最高気温を更新したブリティッシュコロンビア州リットンは山火事で地域の90%を焼失したという。
リットンのヤン・ポルダーマン市長は英BBCニュースの取材に対し、「町の大半が消失した」と述べた。「火災はいたるところで発生しました...」
リットンの29日の最高気温は国内記録を大幅に更新する49.6℃に達し、住民は驚異的な暑さに困惑した。市の保健当局によると、多くの高齢者と基礎疾患を持っている人が熱中症と思われる症状で死亡したという。
ブリティッシュコロンビア州の主任検視官、リサ・ラポワント氏は声明で、6月25日から30日の間に少なくとも486人の「予期せぬ死」の報告を受けたと述べた。同氏は486人の死因を熱中症と関連付けることは時期尚早だが、猛烈な熱波が大量死を引き起こしたと信じていると述べた。
またラポワント検視官は、「亡くなった人の大半は一人暮らしだった」と付け加えた。
カナダの気象当局によると、同州の沿岸地域の気温は徐々に下がっているが、内陸部は高い状態を維持しており、各地で山火事が発生しているという。カナダ環境省は同州、アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州の一部に発表した熱警報を継続している。
アメリカ北西部オレゴン州でも熱波関連の死者が多数報告された。州当局によると、熱中症と思われる死者は79人に達し、その大半は特定の地域で確認されたという。
北西部ワシントン州の当局者は20人以上が熱中症と思われる症状で死亡したと報告し、検視の結果を待っていると述べた。
オレゴン州マルトノマ郡の当局者によると、犠牲者の平均年齢は67歳で、最年長は97歳だったという。同郡のジェニファー・ヴァインズ氏はAP通信の取材に対し、「熱波関連の死者が増加することを懸念している」と述べた。
AP通信によると、マルトノマ郡にある9つの群立図書館は冷却避難センターになり、6月27日から28日の入場者数は7,600人を超えたという。さらに、郡の施設を改造した3つの冷却センターもフル稼働したと伝えられている。
ヴァインズ氏は「低所得者向けの住宅の管理者と連絡を取り、入居者をチェックするよう要請した」と述べた。「また郡のチームは地域内のホームレスを捜索し、安全な場所に避難するよう呼びかけました...」
ワシントン州シアトル、オレゴン州ポートランド、およびその他の都市では過去最高気温を更新し、内陸部では46℃を超えた場所もあった。
カナダのジャスティン・トルドー首相とアメリカのジョー・バイデン大統領は声明で、山火事の延焼に警戒するよう国民に呼びかけた。