◎カナダ南西部ブリティッシュコロンビア州の警察当局は、「29日時点で熱波が原因と思われる死者を約70人確認した」と述べた。
カナダの現地メディアによると、南西部ブリティッシュコロンビア州の異常な熱波の影響で少なくとも数十人が死亡したという。
同州の警察当局は、「29日時点で熱波が原因と思われる死者を約70人確認した」と述べた。
カナダは3日連続で国内の最高気温を更新し、同州リットンの29日の最高気温は49.5℃に達した。カナダの最高気温が45℃を超えたのは統計を取り始めて以来、今週が初めて。
警察当局は声明の中で市民に対し、「自分の安全を守ると同時に隣人の安否をチェックし、家族をチェックし、温度計をチェックし、あなたが知っている人をチェックしてください」と呼びかけた。「私たちは異常な熱波に直面しています。脆弱な人々、特に高齢者や健康に問題を抱えている人は生命の危険にさらされる可能性があります。チェックしてください」
現地メディアによると、同州のバンクーバーで死亡した69人の大半は高齢者か基礎疾患のある人だったという。
カナダ環境省はブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、サスカチュワン州、ノースウェスト準州、ユーコン準州の一部に熱警報を出した。環境省のデビッド・フィリップス顧問は声明の中で、「カナダは世界で2番目に寒く、最も雪の多い国です」と述べた。「私たちはしばしば吹雪を目にしますが、このような暑さに直面することは滅多にありません。ドバイはカナダより涼しいでしょう」
州当局は市民に不要不急の外出を控え、熱中症に十分注意するよう呼びかけた。
アメリカ北西部のワシントン州とオレゴン州の市民も猛烈な熱波に直面している。
政府当局は29日、ワシントン州とオレゴン州で先週確認された十数人の死者の死因は高温に関係しているかもしれないと述べた。
ワシントン州シアトルの最高気温は38℃を超え、内陸部のスポカーンはさらに暑くなった。国立気象局によると、スポカーンの29日の最高気温は統計を取り始めて以来最も高い42.2℃まで上昇したという。
オレゴン州ポートランドでは46.6℃を記録し、地域の過去最高を更新した。
現地メディアによると、28日にスポカーンの約9,000軒で停電が発生したという。電力当局は29日午後に約22万軒を対象とする計画停電を開始したと発表した。
シアトルのある住民はAFP通信の取材に対し、「ワシントン州は砂漠になった」と述べた。「私たちはショートパンツやTシャツで過ごせる穏やかな陽気を好みます。しかし、この暑さはばかげています」
IT大手のアマゾンは28日にシアトルの本部施設を市民に解放し、涼を求めて多くの人々が集まった。
ジョー・バイデン大統領はウィスコンシン州で行った演説の中で、異常気象に備える必要があると語った。「ポートランドの気温が46℃まで上昇すると信じていた人はいますか?地球温暖化の影響は世界中で確認されています。温暖化を信じない人はニュースを見てください」
州当局は市民に不要不急の外出を避け、こまめに水分を補給し、極力涼しい場所にとどまるよう呼びかけた。