◎米国の山火事シーズンは10月末頃まで続く。
米カリフォルニア州ロサンゼルス東方(南カリフォルニア)の山林で発生した山火事について、消防当局は14日、気温が低下した影響で炎の勢いが収まりつつあると明らかにした。
同じく山火事に見舞われているネバダ州当局も数日中にすべての避難者が帰宅できると期待していると表明した。
消防によると、ロサンゼルス東方の山林で発生した山火事の焼失面積は210平方キロメートル(東京ドーム4500個分)に達し、少なくとも33軒の民家と6棟の山小屋が全焼。1万人が避難を余儀なくされている。この山火事で2人の消防士が負傷した。
カリフォルニア州全体の鎮火率は3%ほど、2500人近くの消防士が消火活動に当たっている。
同州消防局は声明で、「ロス東方の南端で新たな山火事が発生したものの、気温が下がった影響でほとんど延焼せず、数時間で鎮火した」と述べた。
この山火事は今月5日に発生して以来、3万6000棟以上の建造物を脅かしている。
ネバダ州の山火事は先週末発生し、14軒の民家が全焼。焼失面積は23平方キロメートルと推定されている。これにより、約2万人が避難を余儀なくされた。
ネバダ州消防当局によると、避難者の多くが自宅に戻り、15日中にはほぼすべての山火事を抑え込める見込み。
米国の山火事シーズンは10月末頃まで続く。
カリフォルニア州では昨年、約7100件の山火事が報告され、1300平方キロメートル(東京23区の2倍)が消失した。全米の焼失面積は8000~1万2000平方キロメートルと推定されている。