◎首都ブジュンブラを含む都市部でも数カ月前から雨模様の天気が続き、多くの民家や公共インフラが被害を受けた。
アフリカ中部・ブルンジの広い範囲で大雨による洪水が相次ぎ、数十万人が避難を余儀なくされている。現地メディアが22日に報じた。
それによると、首都ブジュンブラを含む都市部でも数カ月前から雨模様の天気が続き、多くの民家や公共インフラが被害を受けたという。
世界で2番目に古く、2番目に深いタンガニーカ湖の水位も大幅に上昇・増水し、湖畔周辺の町や集落が大混乱に陥っている。
タンガニーカ湖からあふれた水はブジュンブラの港に流れ込み、貿易に影響を与えた。
国連の推計によると、ブルンジでは昨年9月以降、エルニーニョ現象がもたらした洪水で20万人以上が住まいを失い、避難生活を余儀なくされているという。
洪水や土砂崩れは道路を破壊、橋を押し流し、田畑を冠水させた。被害の全容は明らかになっていない。
ブルンジ政府は国際社会に資金援助を呼びかけている。
国連や国際NGOはブルンジの広い範囲で数十万人が食料不足や感染症の蔓延に直面していると警告している。
同国では昨年、洪水被災地でポリオ感染者が報告された。同国でポリオが確認されたのは30年以上ぶりであった。