◎18日午後の時点で死傷者の情報はない。
フランスのバルニエ(Michel Barnier)首相は18日、中部地方で観測史上最大の大雨が降り、消防や警察などが2300件以上の通報に対応したと明らかにした。
バルニエ氏は首都パリの危機管理センターを視察。中部リヨンやサンテティエンヌなどで統計を取り始めて以来、最大規模の雨が降り、1000人以上が避難を余儀なくされたと述べた。
18日午後の時点で死傷者の情報はない。
バルニエ氏は気象局(Meteo-France)が最近導入した警報システムを称賛した。これは大雨が予想される際、対象地域の住民の携帯にテキストメッセージを送り、予想雨量や冠水の恐れがある場所などを伝えるものである。
気象局によると、アルデッシュ地方とロゼール地方の48時間雨量は多いところで700ミリに達したという。
国鉄SNCFは17日、リヨンとサンテティエンヌを結ぶ鉄道の運行を停止。一部区間の線路が水没し、安全を確保できないためとしている。復旧の見通しは立っていない。
両都市を結ぶ主要幹線道路も冠水、18日午後の時点で閉鎖されたままである。
気象局は18日朝、中部の広い範囲に出していた警報を解除したが、南西部では引き続き大雨と洪水の可能性があるとして、市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。