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▽トランプ米大統領は20日、パリ協定から離脱する大統領令に署名した。
2025年1月20日/米ワシントンDC、トランプ新大統領の就任式(Getty Images/AFP通信)

ブラジルで今年開催されるCOP(国連気候変動枠組み条約 締約国会議)の責任者は21日、米国のパリ協定離脱が今年の協議に影響を与えることになると警告した。

トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、パリ協定から離脱する大統領令に署名した。

COP30の議長に任命されたド・ラーゴ(Andre Correa do Lago)氏は記者団に対し、「トランプ大統領の発表を分析中だが、今年の協議に大きな影響を与えることは間違いない」と語った。

トランプ氏は地球温暖化に疑問を投げかけ、化石燃料に否定的な専門家や環境活動家を「詐欺師」「間抜け」などと呼んでいる。

米国のパリ協定離脱により、COP30のホスト国であるブラジルは発展途上国への資金提供や各国の排出削減目標など、厳しい議論が続いている複数の課題でさらなる困難に直面すると予想される。

アゼルバイジャンで昨年開催されたCOP29も紛糾し、期間を延長して何とか意見をまとめた。

ド・ラーゴ氏はトランプ氏の決定にもかかわらず、「米国と対話し、問題を解決する用意がある」と主張。「米国はパリ協定のメンバー、世界を率いるリーダーであり、対話を通じて共通の課題である地球温暖化に対処する方法を議論できると確信している」と述べた。

アナリストたちはトランプ氏の発表後、今年のCOP30はCOP史上最も厳しい交渉になると指摘した。

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