◎複数の道路が土砂崩れや洪水によって通行できなくなり、少なくとも3つの集落が孤立した状態。
ブラジル南部リオグランデドスル州で大雨による洪水や土砂崩れが発生し、少なくとも31人の死亡が確認された。地元警察が6日、明らかにした。
それによると、熱帯低気圧がもたらした大雨と強風で多くの建物が全壊または損壊し、少なくとも1600人が住まいを失ったという。
リオグランデドスル州政府は今回の被害について、「同州の自然災害として過去最悪レベルであり、広い範囲で道路や畑が冠水するなど、川沿いの地域だけでなく、街全体が被害を受けた」と説明している。
地元テレビ局が報じた映像には、住宅地沿いの河川堤防が決壊し、住宅の屋根の上で助けを求める家族の姿が映っていた。
報道によると、複数の道路が土砂崩れや洪水によって通行できなくなり、少なくとも3つの集落が孤立した状態だという。
リオグランデドスル州中央部から南部にかけては明日以降も大雨が予想されている。
当局は6日、リオグランデドスル州内を流れる3つの河川に出している洪水警報を維持した。
リオグランデドスル州は6月にも大雨に見舞われ、16人が死亡、40の町が被害を受けた。