◎被害の全容は明らかになっておらず、州政府が関係機関と連携して調査に当たっている。
ブラジル南部リオグランデドスル州で冬の嵐による洪水が発生し、少なくとも3人が死亡、12人が行方不明になっている。地元当局が16日に明らかにした。
州政府によると、エンカンタド近郊の町で2人、沿岸の町で1人の死亡を確認したという。
地元のテレビ局は州消防当局の声明を引用し、「行方不明者の捜索と洪水で孤立した地域にとどまる人々の救助を優先する」と報じている。
州政府の報道官はツイッターに声明を投稿。「ダシルバ()大統領から直接、支援の申し出を受けた」と書き込んだ。
報道によると、リオグランデドスル州の広い範囲で大雨が降り、複数の道路が土砂崩れなどで通行不能になったという。
同州内の空港もほぼ全ての便をキャンセルし、多くの地域で停電が発生したようだ。
被害の全容は明らかになっておらず、州政府が関係機関と連携して調査に当たっている。
被害を受けた町の担当者は地元メディアのインタビューで、「15日の24時間雨量が平年ひと月分の2倍に達した」と語った。
同州マキネの市長は自身のユーチューブチャンネルに声明を投稿。「同市の24時間雨量が294mmを超え、統計を取り始めて以来、最も多くなった」と述べ、市民に警戒態勢を維持するよう呼びかけた。
予報官によると、今回の嵐は温帯低気圧がもたらしたものであり、リオグランデドスル州の大雨はピークを過ぎたものの、17日も広い範囲で雨となる見通し。