◎週末の大雨はスラム街のあるリオ北部の人口密集地で洪水を引き起こし、広い範囲が冠水。多くの民家、公共施設、高速道路などで被害が確認された。
ブラジルのリオデジャネイロ州当局は15日、北部地区などで発生した洪水や土砂崩れなどにより、少なくとも12人が死亡し、数百人が避難を余儀なくされたと明らかにした。
週末の大雨はスラム街のあるリオ北部の人口密集地で洪水を引き起こし、広い範囲が冠水。多くの民家、公共施設、高速道路などで被害が確認された。
リオ市内の地下鉄駅にも汚水が流れ込み、複数の路線が運行を停止している。
当局によると、土砂崩れに巻き込まれた人が複数いるとみられ、北部のスラム街では電線が地上に落下し、少なくとも3人が感電死したという。
当局は州内の18の町・集落で土砂崩れのリスクが高まっているとして、高台や避難所に避難するよう呼びかけている。
中央政府は被災地に陸軍兵士約2400人を派遣。消防と警察の捜索・救助活動を支援している。
地元メディアによると、消防と警察はドローン、災害救助犬、航空機、ヘリなどを使って被災地の状況を確認したり、行方不明者を捜索している。
州政府は声明で、「消防と警察は洪水関連の通報200件以上に対処した」と述べ、24時間体制で捜索・救助活動を継続すると強調した。
被害の全容は明らかになっておらず、死傷者の数は増える可能性がある。