◎南部リオグランデドスル州では3週間ほど前から雨模様の天気が続き、各地で洪水や土砂崩れが発生。これまでに161人が死亡、82人が行方不明になっている。
大洪水に見舞われているブラジル南部リオグランデドスル州で水系感染症による死者が2人確認された。地元当局が22日、明らかにした。
それによると、レプトスピラ症により33歳と67歳の男性が死亡したという。
同州内では22日時点でレプトスピラ症の感染者が29人報告されている。
同州では3週間ほど前から雨模様の天気が続き、各地で洪水や土砂崩れが発生。これまでに161人が死亡、82人が行方不明になっている。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が連携して調査に当たっている。
保健当局はレプトスピラ症やB型肝炎といった感染症が急拡大する恐れがあると警告。市民に対し、泥水の中に入ったり、切り傷やすり傷を不衛生な状態にしないよう呼びかけている。
TVグローボによると、一部の地域ではデング熱の患者が急増しているという。
州都ポルトアレグレを含む多くの地域で断水が続いており、飲料水の確保が喫緊の課題になっている。自治体は貯水池の水質も洪水により悪化している可能性があるとして、飲み水として利用しないよう勧告している。
中央政府の集計によると、リオグランデドスル州の自治体の8割以上で被害が確認され、各地で水道・電力・ガスインフラの復旧作業が進められている。さらに、病院、薬局、保健所、個人診療所など、3000以上の保健施設が被害を受けたという。