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ブラジル豪雨、死者59人に、行方不明者の捜索続く

捜索・救助活動は大規模な土砂崩れ発生した3日目も続き、家屋の倒壊や道路寸断、商店の閉鎖が相次いでいる。
2026年2月25日/ブラジル、南東部ミナスジェライス州、土砂崩れが発生した住宅地(AP通信)

ブラジル南東部ミナスジェライス州で発生した大雨による洪水や土砂崩れについて、地元当局は26日、これまでに59人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。

捜索・救助活動は大規模な土砂崩れ発生した3日目も続き、家屋の倒壊や道路寸断、商店の閉鎖が相次いでいる。当局によると、少なくとも15人が行方不明、230人以上が救助された。

TVグローボは当局者の話しとして、「5500人以上が住まいを失った」と伝えている。救援隊や軍などが被災地で捜索・救助活動を継続している。被害の全容は明らかになっていない。

今回の災害は2月23日夜に始まり、ミナスジェライス州を中心に広範囲で洪水と土砂崩れを引き起こした。特に同州ジュイス・ジ・フォーラやウバの両都市では住宅地に濁流が流れ込むなど甚大な被害が出ている。多くの住民が避難所へ移り、助けを求めている。

当局によると、多くの道路が通行不能となり、数百の企業・商店が臨時休業に追い込まれた。学校も安全確保のため閉鎖されている地域が多く、交通や日常生活は大幅に制限されている。気象台はさらなる豪雨の可能性を警告し、強風や雷、洪水の危険性が指摘されている。当局は豪雨が予想される地域の住民に避難を呼びかけている。

ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は被災地への支援を表明し、緊急予算を閣議決定した。州や市の行政も被災者支援と復旧に追われており、仮設住宅や食料、医療物資の提供が進められている。また、感染症など二次的な健康リスクへの対策も強化されている。

専門家は今回の災害が気候変動の影響による極端な気象現象の一例である可能性を指摘する。高温によって大気中の水蒸気量が増加し、豪雨を引き起こす要因となっているとの分析がある。ミナスジェライス州の一部地域は地理的にも洪水や土砂災害のリスクが高いとされ、専門機関は防災インフラの強化や気候適応策の必要性を強調している。

住民らは被災後の混乱の中で悲しみと不安を抱えている。地域の教会では祈りや物資支援が行われ、ボランティア団体も復旧支援に参加している。今後の雨量次第では被害がさらに拡大する恐れがあり、当局が警戒を続けている。災害発生地域では土砂崩れの危険が残る場所が多く、専門家は危険な場所の早急な調査と対策が必要だと指摘する。

今回の豪雨災害はミナスジェライス州が洪水や土砂災害に対する脆弱性を抱える中で発生したもので、被災地域の復興には長期的な支援と対策が求められている。

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