◎当局はこれまでに乳児を含む16人の死亡を確認。少なくとも10人が行方不明になっている。
ボスニア・ヘルツェゴビナ中央部で大雨による洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも16人が死亡、数十人が負傷した。地元当局が5日、明らかにした。
それによると、大雨は4日早朝から半日ほど続いたという。
救助隊はその日の午後、被災地に入り、土砂崩れに巻き込まれた住宅地を捜索した。
現地メディアによると、複数の地区で土砂崩れにより道路が寸断され、数百人が孤立しているという。
SNSには「ものすごい雨で、あっという間に自宅が浸水した」「道路が冠水して身動きが取れない」などといった投稿が相次いで寄せられた。
被害の全容は明らかになっておらず、消防と警察が調査している。
地元メディアによると、住宅地近くの採石場が数十メートルの範囲にわたって崩れ、大量の土砂が複数の民家を押し流したという。
当局はこれまでに乳児を含む16人の死亡を確認。少なくとも10人が行方不明になっている。
隣国のクロアチアとモンテネグロでも数日前に洪水が発生したが、被害は少なく、死者も出ていない。