▽ボリビアの人口は約1200万人。通常11月から3月までが雨季である。
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南米ボリビアのアルセ(Luis Arce)大統領は26日、大雨による洪水で50人以上が死亡し、全国で10万人以上が避難を余儀なくされていることを受け、国家非常事態を宣言した。
地元メディアによると、首都ラパスやスクレを含む9県で被害が報告されている。
アルセ氏は声明で、1県を大災害(日本の激甚災害)、3県を災害地域に指定し、必要な支援を投入すると述べた。
またアルセ氏は「37万世帯以上が大雨の影響を受け、10万人以上が避難を余儀なくされている」とし、市民に不要不急の外出を控え、いつでも避難できる態勢を整えておくよう促した。
被害の全容は明らかになっておらず、陸軍、警察、消防、自治体が連携して調査に当たっている。
ボリビアの人口は約1200万人。通常11月から3月までが雨季である。
気象台は毎年2月に発令する河川氾濫注意報を、今年は3月に発令。4月まで延長するとしている。
政府は非常事態宣言の対象地域に物資と要員を送る。対象の自治体は財政支援を受けることができる。
地元メディアによると、陸軍の兵士数千人が対象地域に展開され、消防や警察を支援しているという。
議会は洪水を含む自然災害の影響に対処するため、近日中にラテンアメリカ・カリブ海開発銀行(CAF)からの7500万ドルの融資を承認する予定である。