「3月でこの暑さ...」米国で記録的熱波続く、40度超えも
今回の熱波は西部を中心に発生した強力な高気圧、いわゆる「ヒートドーム」によって引き起こされている。
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米国で記録的な高温が続いており、広範囲にわたる異例の熱波が国土の大半を覆いつつある。国立気象局(NWS)は23日、「米国全体が暑くなる」と指摘し、観測史上でも最大級の規模になる可能性があると警告している。
今回の熱波は西部を中心に発生した強力な高気圧、いわゆる「ヒートドーム」によって引き起こされている。上空の高気圧がフタのように働き、熱気を閉じ込めることで気温が異常に上昇した。この影響で、カリフォルニア州やアリゾナ州など少なくとも14州で3月の最高気温記録が更新され、複数の地域で平年を大きく上回る暑さとなった。
特にアリゾナ州では最高気温が43度に達し、米国における3月の最高記録を更新した。通常は初夏以降に見られる水準で、春先としては極めて異例である。またアリゾナ州フラッグスタッフでは過去の3月記録を上回る高温が10日以上連続するなど、持続性の高さも際立っている。
この熱波は今後、平原部や中西部、南東部に拡大すると予測されている。すでに数十州で影響が見込まれ、数百件規模の気温更新、またはそれに迫る可能性がある。専門家は、この広がりの大きさこそが今回の現象の異常性を示していると指摘する。
要因としては、ジェット気流の蛇行による大気の停滞が挙げられる。これにより高温域が長期間同じ場所にとどまりやすくなっている。また、研究者らは地球温暖化の影響を強調しており、今回のような極端な高温は人為的な気候変動がなければほぼ起こり得なかったとする分析もある。発生確率は大幅に高まっているとされる。
さらに近年、米国では高温記録の更新頻度が増加し、極端な気象現象の発生範囲も拡大している。猛暑は健康被害のリスクを高めるだけでなく、山火事や水資源への影響も懸念され、社会やインフラへの負担を強めている。
今回の熱波は湿度が比較的低いものの、発生時期の早さと規模の大きさが特徴である。NWSによると、この熱波は4月初め頃まで続くとみられ、その後徐々に弱まる見込みだが、同様の極端現象が頻発する恐れがある。
この異例高温は季節の常識が変わりつつある現実を示している。気候変動の進行により、従来では想定されなかった時期の猛暑が現実となっており、各国にとって適応と対策の強化が急務となっている。
