◎ミャンマーでは少なくとも5人が死亡したと報告されている。
バングラデシュとミャンマーの沿岸部に14日、カテゴリー5のサイクロン・モカが上陸した。
両国の地元当局によると、沿岸の広い範囲で暴風雨となり、数十万人が避難を余儀なくされたという。
バングラ南部にあるイスラム系少数民族ロヒンギャが暮らす世界最大の難民キャンプ「コックスバザール」では竹製の掘っ立て小屋1300戸以上が破壊された。
ミャンマーでは少なくとも5人が死亡したと報告されている。複数の地域で土砂崩れや洪水が発生したようだ。
コックスバザール市内では警察が沿岸部をパトロールし、拡声器を使って市民に屋内にとどまるよう呼びかけた。
予報官によると、モカはミャンマーの沿岸部に上陸後、勢力を落としたものの、この24時間は広い範囲で大前と強風が続く見通し。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:秒速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:秒速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:秒速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:秒速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:秒速 70~(m/s)
バングラ政府は避難所を少なくとも1500カ所開設し、沿岸部の住民に避難を呼び掛けた。オックスバザール市内の学校には数千人が避難したと伝えられている。その一部は家畜のニワトリや牛を連れていた。
赤ん坊を連れた母親、幼児、高齢者たちが教室の空いているスペースに身を寄せ、暴風雨に備えた。
当局によると、コックスバザールだけで50万人以上が避難所や高台に避難したという。
多くの人がマットや衣服などをリキシャに積んで避難所に向かった。
バングラの気象当局によると、コックスザバールは14日遅くの時点で暴風圏を抜けたという。
コックスバザールの地元当局は声明で、「広範な暴風雨にもかかわらず、犠牲者は確認されていない」と述べた。
一部の市民は倒木や倒壊した住居の整理を始めている。