◎北アフリカから南ヨーロッパに流れ込んだ強烈な熱波は欧州の広い範囲に影響を与えている。
熱波に見舞われているバルカン諸国で暴風雨が発生し、クロアチア、ボスニア、スロベニアで少なくとも5人が死亡、数十人が負傷した。現地メディアが19日に伝えた。
それによると、この地域で暴風雨が発生したのはこの2日間で2回目。北アフリカから南ヨーロッパに流れ込んだ強烈な熱波は欧州の広い範囲に影響を与えている。
南欧諸国は山火事、熱中症、大雨、雹(ひょう)などに警戒するよう呼びかけている。
クロアチアの首都ザグレブでは男性2人が倒木に当たって死亡した。
クロアチア東部でも倒木による事故が発生。車を運転していた男性1人が死亡した。
ザグレブでは建設用クレーンが倒れ、36歳の男性が重傷を負った。
ザグレブの消防当局は救助要請が相次いだことを受け、市民に外出を控えるよう呼びかけた。
プレンコビッチ(Andrej Plenkovic)首相の報道官も自身のツイッターアカウントに声明を投稿。「消防や警察に救助要請が殺到し、電話がつながりにくい状態になっている」と警告し、市民に不要不急の外出を控え、身の安全を確保するよう呼びかけた。
隣国スロベニアでも同様の被害が報告されている。公共放送RTVによると、倒木で1人が死亡、1人が負傷したという。
ボスニアでも1人が死亡、少なくとも20人が負傷したと伝えられている。