◎両国の山岳地帯で雪崩は珍しくなく、今年は暖冬の影響で発生しやすくなっているようだ。
2023年2月5日/オーストリア西部、雪崩が発生した現場に向かう救助隊員(EPA通信/Getty Images)

オーストリアとスイスのアルプス地方で週末に雪崩が相次ぎ、少なくとも10人が死亡した。

地元メディアによると、中国、ニュージーランド、ドイツの旅行者が様々なスキーリゾート地で雪崩に巻き込まれたという。

オーストリア当局は5日、西部チロル地方のスキーリゾート地を含む広い範囲に雪崩警報を発令した。報道によると、郊外のホテルは連日満員で、スキー場も混雑しているという。

オーストリア警察はチロル地方で雪崩が多発し、5人の死亡を確認したと発表した。

チロル地方カルテンバッハでは4日、スキー場のコース外を滑るバックカントリースキーをしていた17歳のNZ人が雪崩に巻き込まれ死亡。別の場所でも中国人2人の死亡が確認されている。

西部の村サンクト・アントン・アム・アールベルクではオーストリア人スキーガイドが死亡、その近くではクロスカントリースキーをしていた62歳男性が死亡した。

50代のドイツ人男性もバックカントリースキー中に雪崩に巻き込まれた。

スイスでは4日、東部グラウビュンデン州で56歳の女性と52歳の男性が雪崩に巻き込まれ死亡。地元警察によると、この近くを滑っていた別のグループは難を逃れたという。

両国の山岳地帯で雪崩は珍しくなく、今年は暖冬の影響で発生しやすくなっているようだ。オーストリア放送会社(ORF)によると、チロル地方では4日だけで30件の雪崩が報告され、このうち11件で人が巻き込まれたという。

オーストリアの気象当局は雪崩警報が出ている地域のスキーヤーに対し、スキー場のコース内にとどまるよう呼びかけている。

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