◎気象当局は南部の広い範囲で今後数日雨が続くと予想している。
2022年10月14日/オーストラリア、ビクトリア州メルボルン(Erik Anderson/AAP/AP通信)

オーストラリア当局は14日、南部ビクトリア州メルボルンやその他の都市で大雨による河川の氾濫や越水が報告されたと発表した。

気象当局は南部の広い範囲で今後数日雨が続くと予想している。

ビクトリア州政府は声明で、メルボルンの市民数百人が避難を余儀なくされ、一部地域で道路の冠水や住宅の浸水被害が確認されていると報告した。メルボルンはビクトリア州の州都、AUSの第2の都市である。

ビクトリア州の緊急事態局によると、消防と警察は過去48時間で108件の救助要請に対応したという。

同局の報道官はオーストラリア放送協会(ABC)の取材に対し、「ビクトリア州内で約500戸が浸水し、さらに500戸が孤立している」と述べた。電力会社によると、同州の停電戸数は14日未明の時点で約3500戸。

また報道官は市内の住民に最新の気象情報を確認し、州政府から避難命令が出て時は速やかに従うよう改めて要請した。「可能な人は早めに避難してください。そして避難命令には必ず従ってください」

ABCによると、メルボルン北部のロチェスターと、ビクトリア州中部のゴールバーン川沿いに位置する複数の町に避難令名が出たという。

北部ニューサウスウェールズ州(NSW)でも河川の氾濫が報告され、少なくとも550人が孤立または避難を余儀なくされたと伝えられている。

NSWフォーブスではマランビジー川の堤防が一部決壊し、周辺地域の住民が避難を余儀なくされた。

NSW政府は14日、「マランビジー川の水位は13日のピークから下がりつつある」と報告した。

ABCによると、タスマニア島の一部地域でも大雨が降り、洪水が発生したという。死者は今のところ確認されていない。

2022年10月13日/オーストラリア、ビクトリア州郊外の道路(James Ross/AAP/AP通信)
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