チュニジア全土で大雨による洪水、4人死亡、河川の氾濫も
国営メディアによると、1月20日までに少なくとも4人が死亡し、被害は今後さらに拡大する可能性があるとして警戒が強まっている。
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アフリカ北部・チュニジア各地で大雨による洪水が発生し、複数の地域で甚大な被害が出ている。国営メディアによると、1月20日までに少なくとも4人が死亡し、被害は今後さらに拡大する可能性があるとして警戒が強まっている。今回の洪水は一部地域で70年以上ぶりの豪雨によって引き起こされたもので、各地で通りが冠水し、自動車が水没、日常生活が麻痺状態に陥っている。
報道によると、東部モナスティルの被害が特に深刻で、激しい雨が19日の夜から20日にかけて降り続いた結果、複数の河川が増水し、濁流が住宅地に流れ込んだという。地元当局はX(旧ツイッター)への投稿で、洪水発生後、救助隊が100件以上の出動要請に応じ、冠水した道路の点検や立ち往生した車の救出にあたっていると報告した。
気象当局は今回の雨量について、1950年以来の記録的な規模であるとし、特に東部地域や首都チュニス周辺など北部沿岸部での雨量が突出していると報告。河川や排水路の氾濫が相次ぎ、低地の住宅地や農地が深刻な被害を受けている。
洪水により、チュニス首都圏や複数の県では学校が閉鎖され、裁判所の審理が停止したほか、公共交通機関や民間の輸送サービスにも影響が出ている。また、沿岸部の都市では高潮と濁流が住宅街まで押し寄せる映像がソーシャルメディア上に多数投稿された。
専門家は今回の洪水が気候変動の影響による異常気象の一端である可能性を指摘している。北アフリカ地域の雨量は例年限られているが、近年は極端な豪雨が発生しやすくなっており、インフラや都市計画の見直しが急務となっている。
政府は被害の全容を把握するため調査を進めるとともに、軍や警察を動員し、孤立した地域への支援を強化している。大雨は一時的に収まったものの、地盤の緩みや河川の増水は続いているため、当局は住民に対してさらなる豪雨や二次災害への警戒を呼びかけている。
現地メディアによると、救援活動は夜間も続けられており、家屋の浸水や道路の寸断によって孤立した地域からの避難や物資輸送が進められている。被災者支援のため国内外からの支援の申し出も寄せられているが、広範囲に及ぶ被害のため、復旧には相当な時間と資源を要するとみられている。
