◎ネグロ川はコロンビア国内に源を発し、ブラジル北部アマゾナス州マナウス付近でアマゾン川中流に合流する。
ブラジル・アマゾン川の支流のひとつであるネグロ川の水位が122年前に統計を取り始めて以来、最も低くなっている。現地メディアが4日に報じた。
ネグロ川はコロンビア国内に源を発し、ブラジル北部アマゾナス州マナウス付近でアマゾン川中流に合流する。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、ネグロ川の水位は通常約21メートルであるのに対し、4日時点で12.66メートルまで低下したという。過去最低を記録したのは昨年10月末であった。
ネグロ川の水位は上流地域の降水量が少ないことから、今後数週間でさらに低下すると予想されている。
INPEのアマゾナス州事務所は声明で、「ネグロ川の水位は少なくとも今月末まで下がり続ける」と述べた。
世界最大の流量を誇るアマゾン川の水位は雨季と乾季によって上下するが、今年の乾季は例年よりずっとひどいようだ。
アマゾン川最長の支流マデイラ川を含め、主要河川の水位は軒並み過去最低を更新している。
ネグロ川の流量はアマゾン全体の約10%に相当し、流量世界第6位である。