◎アルジェリア北部ではほぼ毎年山火事が発生している。
アルジェリア政府は17日、北部のチュニジア国境近くで発生した山火事により、これまでに26人の死亡を確認し、数十人が負傷したと発表した。
政府報道官によると、チュニジア国境近くの集落で24人、別の地域で母子が死亡したという。
消防士たちは放水ヘリの支援を受けながら山火事を食い止めようとしている。
ロイター通信によると、複数の集落で建物火災が確認され、市民約350人が避難を余儀なくされたという。
国境近くの自治体は住宅火災を16件確認したとSNSに投稿しているが、詳細は明らかにされていない。
死亡が確認された母子は住宅火災に巻き込まれたと伝えられている。
アルジェリア北部ではほぼ毎年山火事が発生している。昨年は少なくとも90人が死亡、1000㎢以上が焼失したと推定されている。
政府は昨年8月に国境付近で発生した山火事を放火によるものと説明した。
地元メディアによると、今年山火事で死亡した人はこれで30人に達したという。
アフリカ北部から流れ込む熱波はフランス、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、イタリアの気温を押し上げ、山火事を誘発している。