◎10月7日に発生したM6.3の地震では数万戸の民家が損壊したと推定されている。
国連は20日、アフガニスタン西部で昨年10月に発生し約2000人が死亡した大地震の復旧・復興には4億ドル以上が必要であると明らかにした。
10月7日に発生したM6.3の地震では数万戸の民家が損壊したと推定されている。
タリバン暫定政権は国連などの支援を受けつつ、被災地の復興を進めている。
国連、世界銀行、EU、アジア開発銀行がまとめた報告書によると、西部ヘラート州のインフラ復旧には4億290万ドルが緊急に必要だという。
国連は報告書の中で、「大きな被害を受けた市民のために基本的なサービスを回復し、地震に強い住宅の建設を優先すべきである」と指摘。緊急ニーズの評価は現地データ、公開情報、航空写真などを参考に実施したとしている。
この報告書は2021年8月のタリバン復権以来、初の共同評価であり、被災したコミュニティのニーズに対応し、その復興を支援するという国際的な決意を示すものである。
国連はヘラート州の3地区が特に甚大な被害を受け、数十万人が食料の確保に苦労していると報告している。
アフガン東部で2022年6月に発生した地震では石造りやレンガの家が数百戸倒壊し、少なくとも1000人が死亡、約1500人が負傷した。