◎タリバン当局は2000人以上が死亡したと見積もっているが、被害の全容は明らかになっておらず、人道機関やボランティアによる必死の捜索・救助活動が続いている。
2023年10月7日/アフガニスタン、西部ヘラート州、地震で住まいを失った家族(Mohsen Karimi/Getty Images/AFP通信)

国連人道問題調整事務所(OCHA)と世界保健機関(WHO)は10日、アフガニスタン西部ヘラート州で7日に発生したM6.3の地震について、これまでに1294人の死亡を確認したと発表した。

地震は7日の正午頃に発生。震源地はヘラート州の北西約40キロの地点。M6.3、5.9、5.5の強い余震も発生し、被害が拡大した。

タリバン当局は2000人以上が死亡したと見積もっているが、被害の全容は明らかになっておらず、人道機関やボランティアによる必死の捜索・救助活動が続いている。

OCHAによると、少なくとも6つの集落が壊滅し、死傷者数は増加する可能性が高いという。タリバンの報道官は今週、数百人が瓦礫の下敷きになっているとして、国際社会に支援を呼びかけた。

ヘラート州では電話が不通となり、被災地の詳細な情報を得ることが困難になっている。

ソーシャルメディアで共有された動画には屋外に並べられた数百人の遺体が映っていた。

OCHAとWHOによると、6つの集落で影響を受けた住民は少なくとも4200人にのぼり、465戸の家屋が全壊、135戸が損壊したという。

OCNAは公式ホームページに掲載した声明の中で、「倒壊した建物の下敷きになった住民が多数いるという報告に基づき、ボランティアや地元住民による捜索・救助活動が続いている」とした。

現地メディアによると、被災地にタリバン当局の支援はほとんど届いておらず、多くの被災者が手作業で瓦礫をかけ分け、行方不明になった家族や友人を探しているという。

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