◎この異常気象は昨年干ばつに見舞われた地域に壊滅的な洪水をもたらしている。
国連児童基金(ユニセフ)は3日、大洪水に見舞われているアフガニスタン北部と中部で数万人の子供が避難を余儀なくされ、学ぶ機会を失っていると警告した。
国連世界食糧計画(WFP)によると、今年の雨季は平年より厳しく、激しく、北東部バダフシャン州、北部バグラン州とファリャブ州、中部ゴール州などで被害が拡大し、300人以上が死亡。数千の家屋が全壊し、数万の家畜が死に、多くの農地が破壊されたという。
ユニセフのアフガン代表は声明で、「この異常気象は昨年干ばつに見舞われた地域に壊滅的な洪水をもたらしている」と述べ、国際社会に支援を呼びかけた。
それによると、先月の洪水による死者は確認できているだけで300人を超え、数百人が行方不明になっている。その多くが女性と子供であり、数万人が住居と生計の手段を失った。
ユニセフのアフガン代表は「国際社会の支援なしでこの危機を乗り越えることはできない」と強調した。
また代表は「アフガンの子供の学ぶ権利を守るために、この国を支援する努力と投資を倍増させなければならない」と訴えた。
子供の権利保護団体セーブ・ザ・チルドレンは先週、「アフガンの約650万人の子供たちが今年、壊滅的な飢餓に見舞われると予測している」と警告した。